色即是空、空即是色 – ネフ社セラ パターン集
私が初めてキュービックを見たときに衝撃的だったのは、その分割方法もさることながら、環状のパーツがあることでした。
位相幾何学的に言えば、ドーナツ型のパーツを持っているということになります。
ネフスピールやボーンなど、独特の形をした積み木はたくさんありますが、ドーナツ型パーツを有している積み木はそんなにはありません。
私の知る限り、キュービックス以外だと、ダイアモンドやリグノ(とその類型製品)ぐらいでしょうか。
しかもキュービックスの場合、くねくねと複雑に折れ曲がっているので、このパーツをドン!と立てただけで、なにやら神秘的な造形を作り出すことが出来ます。
日本積み木教という架空の新興宗教では、積み木の穴には神が宿るとされています(以下、「ヤバいモード」へ突入)。
ところが、我らがセラには、ドーナツ型パーツがありません。
しかし、日本積み木教の信者としては、なんとしても積み木に神を宿して拝む必要があります。
ドーナツ型パーツがない以上、複数の積み木を組み合わせて「積み木の穴」を作らなければなりません。
たとえば、以下のような積み方が考えられます。
しかし、これではあまりにもありきたりで、キュービックスの持つ異次元破壊的で圧倒的な存在感には敵いません。
三日三晩、試行錯誤を続けた結果、ようやくこんなパターンを編み出すことに成功しました。
空間内部の積み木が複雑に絡み合っていて、キュービックスほど異次元破壊的ではないにせよ、それなりに存在感を醸し出していると思います。
また、机に接している積み木の角が、すべて同一平面上にあるため、非常に安定しています。
以前も同じようなパターンを作った記憶がありますが、その時のものに比べて、内側の空間が広いのが特徴です。
さっそく、拝んでみましょう。
「い〜の〜ち〜、さ〜ず〜け〜よ〜」
⚡⚡⚡ (ピカッ!)
まさに今、積み木の神様が降臨しました。
しかし、いつまでもこのままの状態にしておいては、他のパターンが作れません。
というわけで、いつでも神様をお呼び出来るように、積み木に番号をふっておきます。
私の積み木ライフも、いよいよおかしな方向へ入ってまいりました。
by 積みキチ三平
[広告]