六頂点接地積み – ネフ社セラ パターン集

セラ

ネフ社のセラやキュービックスは、オブジェっぽい造形物が作れるのが売りの一つです。
しかし、「安定した」オブジェとなると、セラのパターン数はキュービックスに比べて少ないように思います。

その理由はいくつか考えられますが、安定した状態で上に積み上げるのが難しいというのが挙げられます。

パターン全体を安定させるためには、まず土台の積み木が安定していなければなりません。そのためには、こんな風に、斜めに置く必要があります。

しかし、この状態から他の積み木を乗せていこうとすると、一個しか乗せられません。

一方、キュービックスの方はパーツにもよりますが、置き場所が三箇所もあります。また、環状パーツが二種類あるので、輪の中に他の積み木を置いて、凹部分を自分で作り出すこともできます。

これらの要因により、キュービックスは「安定した」パターンが作りやすくなっています。

また、セラでは、全ての積み木の形と大きさが異なるという点も、「安定した」パターンを作るのを難しくしています。

別に私は、不安定なパターンより安定なパターンが好きなわけではありません。むしろ、純粋に積み木で遊ぶという点に置いては、不安定なパターンの方を好みます。

しかし、遊び終わった後、机や本棚に飾っておくには、安定したパターンでないと具合が悪い。ちょっとの振動で積み木がガラガラ崩れるぐらいなら、箱にしまっておいたほうがいいということになります。

そこで、キュービックスほどではないにせよ、何か工夫を凝らして、セラでも「安定した」オブジェをたくさん作りたいと思い、あーでもない、こーでもないと積み木をカチャカチャいじっていたところ、こんな積み方を見つけました。

以下、便宜上、立方体を1番、一番大きい積み木を9番とします。

まず、大きさが一個違いの積み木を二個取り出します。ただし、番号は3以上でなければなりません。
ここでは、7番と8番にしました。

そして、大きい方の積み木を頂点で立たせ、小さい方の積み木を下向きに置きます。

二つの積み木の斜めの面を合わせると、あら不思議!(でもないか)

大きい方の積み木の辺と小さい方の積み木の面がぴったり合います(おおっ!)。

二つの積み木が離れないように、別の積み木をかぶせます。この時、上にかぶせる積み木は、小さい方の積み木より小さいものであれば、なんでも構いません。

この状態の時、下の二つの積み木の頂点6個が下面に接しており、非常に安定しています。おまけに、この塊には凹部分が二箇所あるので、一番上で示した積み木一個のものより、乗せ方のバリエーションが増えます。

この部分パターンを元にした積み方を、とりあえず「六頂点設置積み」と命名しました。

それでは、これら3個の積み木の置き方はこのままにして、残りの積み木を色々組み替えてパターンを作ってみたいと思います。

カタカタカタ・・・

カタカタカタ・・・

カタカタカタ・・・

手前味噌ですが、これはなかなかおもしろい。

計算式は省きますが、土台部分の3個の積み木の組み合わせは21通りあります。つまり、少なくとも21通りのパターンが作れるということです。

実際は、残り6個の積み木の積み方もたくさんありますから、少なく見積もって60通りぐらいのパターンは作れそうです。

土台積み木の組み合わせ方が同じなので、似たようなパターンになるのは否めませんが、それに関しては、さらなる工夫を凝らして解決したいと思います。

以上、長々とお話してきましたが、本日はこれにて失礼したいと思います。

by 積みキチ三平


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